生成AIによるエンジニア不要論について考えてみる

公開日: 2023/12/18

はじめに

ChatGPTをはじめとする生成AIの登場でソフトウェアエンジニアの今後がどうなるか考えてみる。

エンジニアは不要にはならない

1. 生成AIが最適なコードを生成するとは限らないため

ある実装をするときに実装方法は何通りもある場合がある。

その中から現在のシステム構成/技術的負債の状況/ドメイン情報など多角的に判断(つまり設計)して、コード生成は現状できていない。

上記を考慮したコードを生成できたとして、それを正しく最適か判断するにはエンジニアの知識が必要になる。

2. 保守・運用は誰がやるの?

AIが生成したコードを用いて障害やバグが発生したときに、誰が対応して修正するのか?

修正するにはエンジニアとしての知識やスキルが必要になる可能性が高い。

エンジニアの生存戦略

そうは言ってもコーディングにかける工数は確実に減ることになり、コーディングするだけのエンジニアは淘汰される可能性は高い。そのためにどう生き残るべきか?

1. 生成AIを使いこなすスキルを身につける

自分の欲しいコードを言語化して、正しくAIに伝える能力が必要。

2. 上流工程にかかわる

プログラミングという下流工程の付加価値はより一層下がるので「何をどうつくるか?」を考える上流工程の力をつけていく必要がある。

3. 開発者体験を向上させる業務につく

エンジニアは存在しうるので、エンジニアをマネジメントしたり、エンジニアがより良く働ける環境を築く能力は必要である。

4. コードのレビュー力を磨く

生成AIが出力したコードを正しいか、修正すべき箇所はあるかなどコードをレビューする能力が必要である。