公開日: 2024/09/14
「参加レポートを書くまでがDroidKaigi」という話らしいので、DroidKaigi 2024の参加レポートを書きました。
2年前に初めてオフライン参加をして以来、2回目のオフライン参加になりました。
そのときは前職のスポンサーブースの責任者だったりSpeakerとして登壇したりと忙しく(それはそれで楽しかった)、十分に満喫することができませんでした。
しかし今回は単なるAttendeeとして参加したので、DroidKaigiを心置きなく満喫できました。
本レポートではその感想を参加レポートとしてまとめます。
私は京都でフリーランスとして仕事をしているため、どうしてもAndroidアプリエンジニアとオフラインでつながる機会が少ないです。
そのような状況で、知り合いのエンジニアや初めて会うエンジニアと交流できたのは、とても貴重な時間だったと思います。
また月並みではありますがエンジニアとして刺激をもらうことができました。「エンジニアとの交流」「自分と同世代で同じようにエンジニアになったであろう方の登壇」「技術的な発見」などその源泉はいくつもありました。
今年は余裕があり一人で物思いにふける時間で以下のようなことも思いました。
「人は色々なものに出会って、刺激をもらって、何かにチャレンジして、人生をより豊かなものにしていく」
そんな人生観的なものも血肉として教訓とできたのもDroidKaigiのおかげだと思います。
さらに、運営スタッフの皆さんのおかげでこんな楽しく学べる機会があったのだとも思います。なんの領域でもそうですが、裏方はなかなか日の目を浴びることは少ないです。
Conference appのContributerになれた様子
(これも運営スタッフのおかげ)
色々な担当のスタッフが、参加者全員が楽しめるように働いているのを見かけて、そういう方々の頑張りがあっての、素晴らしいDroidKaigiだったのだと感じました。本当にありがとうございます。
と色々書きましたが、まだ言語化できていない気持ちもあるので、余韻を楽しみつつ、Androidアプリエンジニアとして開発を続けていければと思います。
どのセッションも興味深くて聴講したかったのですが、そのとき僕という人間は1人しかいなかったのでリアルで聴講できたセッションのみ感想を書かせていただきました。
アーカイブも早々にあげていただいたので、熱が冷めないうちに他のセッションも見ようかと思います。
「Jetpack Composeへ移行するときはまずこれを見返そう!」と思えるようなセッションでした。
まずAndroid Viewが実質メンテナンスモードということに驚きました。これはCompose導入を進めるときの大きな説得力の一つになりそうだなと感じました。
さらにComposeを導入する上で決めるべきルールと選択肢についてはとても勉強になりました。個人的には以下のUiStateでのエラーやローディングの表現方法については、開発者ごとにバラバラになる経験があるのでルール化しておくと良いと思いました。
その他にもComposeの移行の戦略についても言及されており勉強になりました。
Kotlin2.0についてAndroid開発に活かせる機能をわかりやすく解説してくれてとても勉強になりました。
Android StudioでのK2 Kotlin Modeがalpha版であることは、Kotlin2.0を導入する上で注意しなきゃいけないことだと知ることができました。InteliJ IDEA 2024.3を心待ちにしたいと思います。
SmartCastの改善ではBacking Fieldsの進化は興奮しました。
冗長なコードを言語仕様として簡潔にかけるのは、開発者として心が躍るのではないでしょうか。
その他にもPowerAssertなど便利な機能がたくさんありそうなので、Kotlinを2.0にあげていきたいなと強く思いました。(Databindingはがしていくか...)
個人的に落ち着いた口調の話し方がとても耳心地が良かったです。
「そんなModifierあったのか!」と新たな発見と「この実装このModifier使えば良かったやん」という学びがあるセッションでした。
例えばbasicMarquee()
は、今の仕事で使いそうな雰囲気があり、タイムリーで学べてとても良かったです。
あとZOZOのプロダクトのどこで使われているかを説明することで、プロダクトの宣伝をしつつ技術的な話をするという進め方がとても良いなと思いました。
個人的な話になりますが、前職の会社のエンジニアの方の発表だったので箱猫マックスくんを久しぶりに見れて良かったですw
海外就職を経験したAndroidエンジニアの貴重な体験談を聞くことができとても勉強になりました。
「海外就職は手段の1つ」という言葉が響きました。自分の中の海外就職のイメージは、英語の実践環境があって良いなくらいに思っていました。
しかし海外就職は目的ではなく「自分の可能性を広げられるか」や「より良い成長環境か」など考慮すべきであることがわかりました。
以下の図はとてもわかりやすい例えでした。
理想のキャリアを決めて必要なら海外就職を手段として使う。そして正しい方向に努力していくことが今後のキャリアに重要であると改めて理解できました。
現在仕事でリファクタリングする必要のあるコードを触っていることもあり、とてもタイムリーで勉強になりました。
リファクタリングをする目的を解説がありとても共感しました。一言に「きたないコード」と片付けてしまっていたところを「前提知識が使えなく、人間の認知の限界を超えているコード」というところまで言語化して説明してくださり、とても腑に落ちました。
さらに以下のように段階的なリファクタリングの方針を示してくれたのは、今後とても役立ちそうだと思いました。
リファクタリングはビジネス側の理解が必要だと思っています。そのような状況で、継続的にリリースをしつつリファクタリングを進めていける方法を提示してくださり、めちゃくちゃありがたかったです。
今後、擦るほど見させていただくセッションだったなと思います。
Android StudioとGeminiを使って、効率的にコーディングをする方法を説明していただきました。
個人的にGithub Copilotで満足してしまっているところがあったのでとても勉強になりました。コード補完だけでなく「プロンプトによるコード生成」「クラッシュの調査」「コミットメッセージの提案」などたくさんの機能をAndroid Studio内で完結させることができるのはとても便利だと思いました。
今の慣れた開発手法で満足するのではなく、こういった新しい技術をどんどん使って、効率的にコーディングをしていきたいです。
この発表は正直くらいました。自分が興味を持っている領域だったので。めちゃくちゃ良かったです。
ふわっとした話ではなく、どういうツールや機能、組織体制でデザインシステムを構築していくかなど具体的に解説されていて、実践しやすくとても参考になりました。
また実際のLINEヤフーでの課題や取り組みをもとに解説されていたため、一つ一つの意見に重みがあったように思います。
今後、デザインシステムを構築するときは必ず見るセッションだと思います。
DroidKaigi 2024の参加レポートを書きました。
DroidKaigiありがとう。楽しかった。また来年。